「まちだで好きを続ける」|町田市シティプロモーションサイト

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SPECIAL

「町田から全国へ、全国から町田へ」
グループの中で掲げている目標
地元が大好き、応援したい!気持ちは誰にも負けない

更新日:2024.04.11

まちだガールズ・クワイア

町田を拠点にして活動しているガールズコーラスグループ、「まちだガールズ・クワイア」(略称・町ガ)。アイドルな見た目ですが、“クワイア=合唱”とグループ名にもついているように、ソプラノ・メゾソプラノ・アルトと3部編成の合唱が特徴で、いわゆるアイドル楽曲とは一線を画す、オリジナルな路線を突っ走ること9年。2022年にリリースした、アルバム「オリオン座流星群」はミュージックマガジン誌の年間アルバムランキングで見事3位を獲得するなど、楽曲のクオリティの高さに、音楽好きの大人たちからも評価されてメンバーもびっくり、ということも起きています。まずは、「まちだガールズ・クワイア」をご存知ない方に、どんなグループか、自己紹介してもらいました。

もえかさん 私たちは、東京都町田市を拠点に活動している6人組のガールズコーラスグループです。町田の“まほろ座MACHIDA”で行う、月1回の定期ライブはデビュー当初から続けています。地元のお祭りに呼んでいただき、ライブをしたり。社会福祉施設で歌わせていただくこともありしています。あとは、都心や地方で行われるアイドルイベントに呼んでいただいて、ライブハウスで歌っています。それ以外にも、コロナ禍になって“支える手プロジェクト”というプロジェクトを立ち上げて、同タイトルの応援歌をCDとしてリリースし、その収益を生活困窮者支援団体へ届けました。今も細々ですけど、細く長く続けていこうって思っています。

のぞみさん 自分たちを紹介するときは“姉妹”、という言い方で紹介することが多いです。長女のえりかちゃんから、末っ子のほのかまで。すごくメンバー間、仲がいいんですよ。家族よりもずっと一緒にいるし。結構年が離れているけど、長女のえりかちゃんと、末っ子のほのかが、意気投合したりとか。

もえかさん それぞれ役割分担はグループの中でも決めていて、のぞみがお絵かき担当です。役割の中にも、お絵かき担当っていうかわいい役割があるんです。

のぞみさん 例えば、SHOWROOMという、ライブ配信サービスのときの画面に映る私たちの後ろのホワイトボードに絵を描いたりとか、ジャケットのデザインをしています。今まで手掛けたのは「セブンスターズ」と「VoiceinSpace」、「プラネタリウムのある町で」。

ほのかさん 私は、ヘアメイクと、ユーチューブ編集。あと、みんなのレッスン場所の場所取りをするという、練習係です。全部自分たちでそういうのもやっているんです。練習場所も町田市内のスタジオや施設を借りていて。長年取っているので、もう慣れてます(笑)。

あいねさん 振り付けをすることが多いです。あと、肩書きでいうとブッキング担当。SNSとかを見て、出たいなって思うイベントをチェックして、マネージャーさんと相談して、イベントにエントリーするとか。最初の頃は呼ばれないから、自分たちで門を叩きに行くっていう感じでした。いろいろなイベントをチェックして、自分たちで連絡してます。

えりかさん ワンマンライブとか、新しい挑戦したいときはあいねが先頭にたって、社長と話をしてくれることもあったり。

ひよりさん あれやりたいこれやりたいとか、みんなでアイデアを出したことを、あいねが現実的にどう進めるかの主軸になってくれるんですよね。

えりかさん 私は、肩書きで言うとリーダーをやってます。ゼネラルマネージャーっていうちょっと堅苦しい名前ですけど、わかりやすく言うとリーダーです。

もえかさん 私は会計担当。ファンドマネージャーですね。毎月メンバーにお給料を渡すっていうところまで、私が計算してやっています。あとはインスタグラムの更新と、何かいろいろやってます。こまごましたこと、名前のないことは全部やってるかな。お任せあれ!です。

ひよりさん 私はラジオ担当。毎週火曜日にFMおだわらで午後10時30分から「まちだガールズ・クワイアのMGC(まじか)るたいむず」というレギュラー番組があるんです。その収録メンバー決めをやっています。あとは、最近は機会が少なくなりましたが、メンバーの衣装のリメイクとか修繕。元々、大学で演劇の学科に行っていて、舞台衣装もやっていたので、ちょっとした裁縫とかお洋服作るのは対応できます。他によくメンバーから言われるのは、おばあちゃんの知恵袋って言われます。

ほのかさん ライブによって、セットリストとかも自分たちで決めてます。ライブハウスではアイドルソングを入れたり、地元のお祭りだったらカバー曲を多めにして、初めて聞いてくれた人が、“この曲聞いたことある”って言って足を止めてくれたらいいなとか。毎回ライブごとにみんなで、会議をして決めています。

もえかさん アイドルイベントも、一緒に出演する他のグループさんが何組かいらっしゃる中で歌うので、このグループのお客さんはきっとこういう曲が刺さるよねとか、ご一緒するアイドルのグループの楽曲を調べて、こういう曲調だったらうちのこの曲がいいかもねとか、そういうのをみんなで話し合いながら、作ってます。

まほろ座MACHIDAでの定期ライブリハーサルの様子。

このように、町ガメンバーそれぞれに役割を与えながら、チームの運営をしていく、というのは、町ガの音楽プロデュース兼社長の、石田ショーキチさんの方針。もし、マネージャーや社長がいなくなったとしても、グループのメンバーだけで存続できるように、と将来のことまで考えてのことだといいます。そして、グループ名に町田という地域の名前を入れると決めた時から、“地域に根付き、地域に音楽で貢献する”という方針を掲げており、アイドル活動だけでなく、積極的に社会貢献活動も続けているのは、この思いがあるから。障がい者支援施設で歌を届ける活動も、毎年大切にしている活動です。また、コロナ禍のときには、「支える手」という歌のCD売り上げを寄付しました。この曲は、元々FC町田ゼルビアが2012年にJ2へ昇格したときに、クラブを応援し続けたゼルビアを支える会(現ゼルビア後援会)のために石田氏が作った曲。町ガメンバーが歌い継いでいます。(もえかさんは、古参のゼルビアサポーター!)。

もえかさん 自分たちでなんでもやるのが町ガのスタイル。大人としてもそうですし、パフォーマンスグループとしても、みんながそれぞれ、できることを持ち寄って、合わさってやるっていう。しかも私たちの楽曲は合唱なので、それもステージにも表れてますよね。誰かがとても歌が上手いではなくて、みんなの声が合わさって、1つのハーモニーになったら、いい歌になるよねっていうのが、結成当初からのスタイル。ステージ上でも、ステージから降りた運営でも、みんなで力を持ち寄って、合わせてやるというスタイルは、共通して貫かれているかなって思います。

キラキラ宇宙系のトラックにのせて
町田愛も伝わるおすすめのオリジナル曲

メンバーのみなさんの
それぞれの推し曲を
教えてもらいました。

         

あいねさん 「オリオンのベルト」っていう曲です。「オリオン座流星群」というアルバムに入っています。この曲のタイトルをつけたイベントを開催するぐらい、我々の中では大切な曲。アルバムの締めの一番最後のクライマックス、感情がそこに集約して、歌詞がめちゃめちゃストレート。“愛と勇気と希望の光”という歌詞が入ってるんですけど、私達が結成当初から、音楽で愛を伝えていってほしい、と石田ショーキチから言われていたので、この曲で表せてるなって思います。合唱といえど、ちょっとロックテイストもあって、私達の楽曲の中でもかっこよくって美しい。リリースしたときも、一生コロナ禍から明けないんじゃないかって、そんなふうに思った頃だったので、我々の音楽で光を見てほしいみたいな思いもありました。

ほのかさん 「銀河ステーション」ですね。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を題材にした歌なんですけど、この曲を石田ショーキチからもらったときに、ストーリーを頭に入れてから来てって言われて、歌詞を見たときに涙が出てきちゃったんです。そこからすごいこの曲大事に歌おうって思いました。ライブでもお客さんにもいいねって、言われることが多いです。あいねちゃんのソロパートの声もよくって、おすすめしたいです。

のぞみさん 私はアルバム「オリオン座流星群」に収録されている「星空のシンセサイザー」という曲。これも石田ショーキチの曲で、SFの世界観が感じられるような1曲になっていて、イントロからすごいわくわくするような音。初めて曲を聞いたときに、今までの町ガにない、わくわく感が感じられて、早く歌いたい!って思ったんです。SFが好きな人も、音楽が好きな人もみんなに聞いてもらいたい1曲。

もえかさん 「星空のシンセサイザー」は映画「未知との遭遇」っていう、SF映画がモチーフになってます。

えりかさん 2曲あるんですけど、1曲目は「GO!GO!クワイア・ガール」で、一番最初に出したシングル曲です。町ガには音楽プロデューサーが2人いるんですけど、その2人が合作して作った曲で、私達の始まりの曲でもあるし、いろんなことがあっても前進んでいこうぜみたいな曲で、とても合唱感が感じられる曲ですごく好きです。町ガをちょっと聞いてみようかなっていう方には、ぜひ聞いてもらいたい曲。2曲目は「はるかぜリップ」です。「はるかぜ〜」は、私達がアイドルっぽい曲が欲しいっていうオーダーをして、書いてもらった曲なんです。曲中にも、モディとか活動拠点の町田のことが練り込まれていて、女の子目線のかわいい感じの曲ですし、1番と2番で歌詞の視点が変わるのも面白い。初めて聞く方でも楽しんでいただける曲かなと思います。

もえかさん 「はるかぜ〜」はYouTubeに石田ショーキチがスマホで私達を撮って映像をつないだ、ホームビデオみたいなミュージックビデオがあって、そのロケ地も町田です。

もえかさん 私は「Winter Love」っていう、デビューシングルのカップリング。この曲は一番初めに私達がもらった曲で、本当に愛情深いし、温かいメロディと、冬の寒い時期に聞いても心が温まる歌詞なので、すごい好き。振り付けも自分たちでしなきゃいけないし、今となってはフォーメーションダンスがメインなんですけど、その頃はまだ線に繋がったマイクで歌ってたので、踊れないから。私が振付したいって言って、手話とかを取り入れたり。いろんな場所でやることを想像しながら振り付けをして、自分の中で一番最初に大切に歌った曲だし、色あせない愛を歌った曲なので、たくさんの人に届けたいな。

ひよりさん 私は、セカンドシングルの「恋するポルカドット・ポルカ」。この曲がリリースされたとき、私はまだメンバーじゃなくて、まだ、人前でパフォーマンスするという活動スタイルを想像してなかったんです。だけど、ミュージックビデオでこの曲を聞いたときにシンプルに、グループに入ったら、この曲歌えるのかって思ったら、すごくわくわくしてオーディションを受けるきっかけになったんです。今でもこの曲歌うときの嬉しいなっていう気持ちが褪せないです。あと、別のラジオ局のオープニングソングに使っていただいていて。地方に遠征にいくと、この曲聞いたことあるという方が意外といらっしゃって。町ガの中でも代表曲の立ち位置になっています。

神奈川いじりももはやおいしいって思ってる!
暮らしやすい町田は、おすすめしちゃう

最後に、町田を拠点に活動している町ガの皆さんに、町田の好きなところを聞いてみました。メンバー3人が町田出身、そして活動するにあたって町田との関わりが濃くなっていった町ガ。どんな印象の町なのでしょうか。

もえかさん 町田育ちですごい地元が大好き。この町ガになる前に町田のご当地アイドルで1回デビューしていて、2年ぐらいで解散になっちゃって、今のスタイルに変わったんですけど、この世界に入ろうと思ったのもアイドルに興味があったわけでもなく、声の仕事をしてみたいなと思ってたくらいで。でも、地元をPRできるんだったらと思ってグループに入ったら、思ったよりアイドルしてた(笑)。なんか駅前がすごい活気があって賑やかだけど、ちょっと離れると大きい公園があって、本当に東京?みたいな自然も残っていて、住宅地はすごく静かで暮らしやすい。とにかく住みよいから、いままで町田を出たいと思ったことがなくって! スポーツもすごい好きなので、そういうまちに暮らせてるのは嬉しいです。めちゃめちゃゼルサポ(F C町田ゼルビアサポーター)なので、1人でスタジアムに行ったりとかしてました。J2に上がるときも1人で見に行って。今、ゼルビアのおかげでスポーツが盛り上がってるし、私たちは音楽でまちを盛り上げることができるグループになりたいなって思ってます。今、町田で定期的にライブをやってるっていうのが軸になってはいるけど、地方に毎週末のように行ってみると、東京の町田っていう名前は知らない人が多い。知らない人にも町田の名前を知ってもらって、まちだガールズ・クワイアが地元で歌う、町田へ行って見てみたいって、いろんな人が全国から来てくれるようになるのが最終的な目標です。「町田から全国へ、全国から町田へ」っていうのが私達グループの掲げている目標。まだまだ地元で私達のことを知らない人も多いから、地元の方に知ってもらうことも大事ですし、町田以外の地域で、町田っていうところを知ってもらいたいですね。今はゼルビアが頑張ってくれてるんですけど、もっといろんな人がいろんなところから町田に来てくれたら嬉しいな。もうみんな町田に住んじゃいなよって思ってます。

えりかさん 町田に住んでる人が、私すごい羨ましいところがあって、町田って、18歳までだと無料で使えるまあち(児童館)とか、すごいですよね。楽器の練習とか、設備が充実してる。まあちのこけら落としで歌わせてもらったんですけど、本当に羨ましくて(笑)。町田出身じゃないからこそなんですけど、町田に通って、実際生活とかして見てて、個人店とかも結構頑張ってるじゃないですか。美味しいお店があったりとかそういうのも羨ましいし、全部羨ましい話になっちゃった!お仕事で出会ったアイドルさんが都内で家探してるとか言うと、町田住みなよ!って勧めるくらい(笑)。そういう意味でもいろんな人を町田に引き込んでいきたいな。

ほのかさん 町田は結構バス文化だし、小田急線と、横浜線が両方あるので、すごい便利だと思います。

もえかさん ほぼ神奈川って、神奈川いじりされるところも正直好きです。おいしいと思って(笑) 地方行ったときも、どこから来たんですかと聞かれれば東京ですっていうけど、例えば大学とかいろんなところから人が集まってるところでは、出身どこって言ったときに東京って言えなくて、町田です、って言います(笑) これも町田あるあるですよね。

えりかさん ライブしてると、町田から来ましたって言うと、“住んでました”とか、“学生時代いました”とか、“よく遊びに行ってました”って言われることが多いんです。意外に町田トーク盛り上がるんですよ。

もえかさん そろそろ活動10周年になるので、もっと地元の方にも知ってもらえるように、頑張りたいです。市民ホールでまたワンマンライブをやりたいので、頑張ります!お祭りで見かけたら声かけてください。町田駅周辺で見かけても声かけてくださいね!


まちだガールズ・クワイア
Profile
東京都町田市を拠点に活動する、“地元を愛し音楽を楽しむ”ガールズコーラスグループ。2015年デビュー。アイドルPOPと合唱を融合した三部編成のハーモニーが特徴。サウンドプロデュースは町田縁のアーティストでもある、石田ショーキチ(SPIRAL LIFE、SCUDERIA ELECTRO、MOTOR WORKS)、佐々木良(キンモクセイ)が手がけている。町田市内にあるライブレストラン「まほろ座MACHIDA」にて月1回の定期ライブ開催。ライブを中心に、コーラス、CM、番組テーマ曲、ナレーション、ラジオ番組も出演中。各メンバーの活動も精力的におこなっている。

まほろ座MACHIDAの店内。

HP https://mgc-office.jp/
@mgc_office
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撮影/TAWARA 取材・文/田中希 撮影協力/まほろ座MACHIDA
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