まちだで好きを続ける

まちだで好きを続ける

日本に戻ってきて気付いた
こんなに自然いっぱいのところに
歩いて行けるなんて最高だなぁ

長井優希乃

Profile 1991年生まれ。町田市野津田育ちの「生命大好きニスト」(芸術教育アドバイザー、ヘナ・アーティスト)。大学では文化人類学を専攻。京都大学大学院人間・環境学研究科共生文明学専攻修士課程修了後、JICAの青年海外協力隊制度にて、南部アフリカのマラウイ共和国へ派遣。小学校で芸術教育アドバイザーを務め帰国。ネパールにて植物で肌を様々な模様に染める身体装飾「ヘナ・アート(メヘンディ)」に出会い、学生時代にヘナで生計を立てながらバックパッカーとして18か国をめぐり、大学院ではインドのヘナ・アーティストの家族と暮らしながら文化人類学的研究を行う。

小さい頃から町田の
自然と親しんで

町田市内でも、自然がいっぱいの野津田町が地元で、高校までは市内の学校に通っていました。小さい頃から、雑木林が遊び場でしたし、今でも植物も虫も動物も大好きです。小学校のとき入っていたクラブ活動は、“ナチュラリストクラブ”だったくらいです。自然の中で教育を受けてきた感覚はありましたが、大人になってからの方が町田の自然っていいなって思えるようになったと思います。

文化人類学への興味から
世界をめぐる

大学進学にあたり、どの分野の勉強をしようかと考えたときに、中学生の頃にネパール舞踊に出会ったことがきっかけでずっと興味があった文化人類学が学べる大学を目指しました。大学に入学してからは実際に自分の目で色々な文化を見てみたいと思い、1年休学しバックパッカーとして18か国を訪れ、さらに勉強したくて、大学院へ進みました。院生のときには、フィールドワークとしてインドに長期滞在し、インド人のヘナ・アーティストの家で生活していました。20代は、大学院が京都でしたし、日本にいないことも多く、地元に長くいることがあまりなかったんです。

  • 優希乃さんが自分の手に描いたのは、肌が黒っぽく染まる“ジャグア”という染料を使ったボディアート。インドや中近東で使われている肌がオレンジっぽい茶色に染まる“ヘナ”と違い、ジャグアはアマゾン流域発祥。

  • ヘナ・アートをインドの路上で施術。イベントが近いとヘナ待ちの行列ができる。

マラウイに派遣され
現地で活動開始!

就活をしようと思い始めたときには、まだインドのニューデリーに滞在していたので、現地からオンラインで、ビンディ(※)をつけたまま画面ごしに面接したことも。結局は、もっと現地での活動にこだわりたくて、JICAの青年海外協力隊に参加することにしました。二年の任期で、南部アフリカのマラウイ共和国へ派遣。現地では、小学校の芸術教育アドバイザーを務め、毎日、自転車で何十Kmもいろんな小学校をめぐる生活。私がいた村は、トタン屋根でガスもなく、水は井戸に汲みにいく、というところ。大変だけど、やりがいある生活でした。でも、任期があと半年で終わる、というときに、新型コロナウイルスの感染拡大によっ て、2020年3月に緊急帰国することになりました。
(※ビンディ…額に施す装飾)

  • 現地の小学校でアートクラブの活動をしていて、そのときに作ったクリスマスツリー。学区内の小学校をすべて担当し、悪路を自転車で毎日ハードに駆け回る日々。

いろいろな国で暮らして分かった
町田の魅力、再発見中!

帰国以来、町田の実家にいるんですが、フィールドワークが長かったので、大人になってこんなに町田に長くいるっていうのが初めてなんです。毎日の愛犬の散歩で、ご近所さんとも顔見知りになったり、野津田公園で友達とピクニックしたり、鶴川の古民家、武相荘に友達と訪れたり、町田を満喫中です。友人を招いたときに「空気きれい!キャンプに来たみたい」って喜んでくれたのも見て、すぐそばに癒しの自然もあるし、地元カルチャーのおもしろさも感じられて「鶴川いいね! 野津田最高!」という、再発見フェーズに入りました。学生の頃は、もっと都会に住みたいと思ったことももちろんありましたが、今は「かっこつけなくても、そのままがいいんだよ!」って、“町田“ に言ってあげたいくらいです!

Photo:伊藤彰浩(Coil Edit)