「まちだで好きを続ける」|町田市シティプロモーションサイト

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まちだでくらす

ラジオ番組を通して
みんなで考えていきたい“豊かさ”とは?

更新日:2023.09.28

長井優希乃さん ラジオパーソナリティ・生命大好きニスト・教員

2020年度に発行した「まちだで好きを続ける」という冊子に登場した長井さん。町田市出身で、バックパッカーとして世界32か国を回り、大学院では、インドの家庭に住みながら、ヘナアーティストとして生計を立て、卒業後は、J I C A(独立行政法人国際協力機構*)青年海外協力隊として、アフリカ・マラウイ共和国に赴任、話せる言語は6カ国語!というとってもパワフルな経歴の持ち主。そして2022年からは、J―W A V Eで「JUST A LITTLE LOVIN’」の番組ナビゲーターを務めています。前回のインタビューから3年の間、どのような活動をしていたのかお話を伺いました。

2020年からの3年間の間に
ラジオパーソナリティの肩書も加わった!

「前にインタビューしていただいたときは、マラウイから帰国してわりとすぐだった頃。それから何をしていたかと振り返ってみると… 大学からの友人がMCをしていたポッドキャスト番組にゲストで出演したりしていたら、その友人たちと一緒に書籍(『令和GALSの社会学』)を出版することになったり、専攻分野でもある文化人類学をテーマにW E Bで連載記事(『バイブス人類学』)を執筆したり。2021年からは、母校で中学生に社会を教えていたんですよね。日本で教員を一度はやってみたいと思っていたので、念願かなった形でした」。

3年の間に、書籍の出版や教員まで、活躍の場がどんどん広がっていったという長井さん。その後、ついに自身の番組をもつ、という新たなお仕事が始まりました。ラジオ番組をもつようになったのはどのような経緯だったのでしょうか?

「今の番組が本格的に始まったのが、2022年10月。教員をやっている真っ只中でした(笑)。音声配信メディアにちょこちょこ出させていただいたのを聞いていてくれた方たちから、J-WAVEの番組でGWにレポーターや、番組のコーナーゲストで呼んでいただいたりするようになったんです。それから『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』で、別所哲也さんが夏休みの間の、お留守番ナビゲートをやったことが、今の番組につながる大きなきっかけになりました」

マラウイでも、芸術教育アドバイザーとして現地の教員や子どもたちにアートをベースにしたワークショップをしていた長井さん。ラジオという全く違う場ではありますが、人前で話をしてきた経験が、まさに生かされる次なるステージです。

「中学校での授業では、この目の前にいる生徒たちに何を伝え、何を共に考えつくり出してゆくか、という密なコミュニケーションになるのですが、ラジオでは直接会ったことのないひとたちに自分の言葉が届くのが大きな違いですよね。ラジオで話すときには、 “あなた”にメッセージを届けるように心がけています。番組テーマは“ちょっとした愛をシェアしながら、ともに考える”。常に“問い”をもてる番組にしたいと思っています。世界の様々なトピックに触れながら、「自分自身にとっての“豊かさ”とは何か」と、リスナーとともに考えたいと思っていて、お呼びするゲストの方にも毎回その方にとっての「豊かさ」とは何か、聞くようにしています。企画段階から、アイデアを出しているので、私が興味ある先生にご登場いただいたり、オンエア中にマラウイに電話したこともありました(笑)。気づけば番組ももう1年。リスナーさんからメッセージもたくさんいただいて、そこからあらたな企画が生まれたり。すごく楽しいです」  

リスナーさんからの声から生まれた「チェワ語であいさつG U I D E」。簡単な挨拶や日常会話を載せている。

長井さんが暮らしていた、マラウイの言葉「チェワ語」を番組内でよく使っていたところ、住んでいたことのあるリスナーさんからメッセージが届いたり、チェワ語をもっと知りたい!という声が上がり、「チェワ語ガイド」を作るということになったのだとか。メディアではあっても双方向のコミュニケーションが生まれやすいのが、ラジオの面白さ。

「番組イベントを開催した際、たくさんリスナーさんがきてくれたんですが、みなさんチェワ語で挨拶してました!ラジオをとおして東京にチェワ語を話すコミュニティができているのも、不思議な感覚でとっても楽しいです」  

半年続いたラジオ出演と教員の
ツラく楽しいダブルワーク

マラウイから帰ってきてからは、実家のある町田市に住んでいましたが、ラジオの仕事をするようになって平日都心、週末は町田と2拠点生活に。

「母校である市内の中学校で担任を受け持ちながら社会科を教えていた頃に、番組が始まったので、4時にスタジオ入りして、ラジオ出演、1時間目に間に合うように町田へ移動して、教員の仕事をして夜に都心へ戻る、というハードなスケジュールでした。実家には愛犬、愛猫たちもいるので週末は町田にいるという生活。平日は時間がなくてコンビニご飯しか食べてませんでしたね(笑)。体力的にとっても大変でしたけど、やりたいと思って決めました。生徒たちも番組を聞いてくれていて、メッセージを送ってくれたりするんですよ。嬉しいですよね!担任業務もやりがいがありますし、授業作りもとてもクリエイティブな活動で楽しいのですが、ラジオとのダブルワークはかなりハード。ただその期間は、体力的にはキツかったけれど、メンタルはとっても元気だったんです(笑)。ラジオは生放送なので、一つ一つの言葉をどのように発するかなど、そういう緊張感もあって、ものすごい集中するんです。そこで脳内の切り替え、リセットができたからだと思います」。  

都心で暮らすことで改めて感じる
地元のよさ

東京の都心部と町田と2拠点で暮らすようになって、地元・町田の見え方が変わったりしましたか?

「もともと20代の頃は世界をめぐっていたし、アフリカのマラウイ共和国では村にも住んでいたので、都心の家でも家電なくても平気でしょ!ってその感覚が残っていたんですよ。マラウイの家ではもちろん、家電はないですから、ご飯を食べるときには火起こしから始まりますし、食材もそのまま保存していたので、その感覚で東京で暮らしたら、食材が全然もたなくて(笑)。1ヶ月冷蔵庫なし生活でしたが、結局、冷蔵庫も、電子レンジも買いました!これは体感でしかないのですが、マラウイは特に乾季は日本に比べて乾燥していたので、食材の保存ができたんですよね。日本は湿度が高いというのを改めて実感。冷蔵庫を買ってからは、食材はもつし、ご飯は冷凍できる!冷蔵庫すごい!となりました(笑)。そんなドタバタもありましたが、都会暮らしは、駅も近いし、どこにでも移動すぐできるし、とっても便利。けれど、地元に着くと、深呼吸しちゃうんですよね。空気がおいしい感じがするし、何より水がおいしい(笑)! 町田といっても、町田駅周辺はお店はたくさんあって便利ですし、それに対して私が住んでるあたりは自然がいっぱい。しかも整備され過ぎていない自然がたくさんあるのがいいところだなーって改めて思うんです。ちょうちょがひらひら飛んでたり、ヘビが横切ったり、散歩しながら木苺つまんで食べたりなんて、都心ではあまりできないですもんね」

2023年の春に、一度は終わったダブルワークでしたが、秋から教員生活が再び始まったそう。番組を終えて町田にとんぼ返りの生活はまだまだ続きそうです。

長井優希乃さんの前回インタビューはこちら

PROFILE
町田市生まれ。 ヘナ・アーティスト、エッセイスト、生命大好きニスト、社会科教員、ラジオパーソナリティ。中学時代にネパール舞踊に出会ったことから立教大学で文化人類学を専攻、休学中に世界の路上でヘナアートをおこないながら旅をする。その後京都大学大学院に進み、インド、デリーのヘナ・アーティストの家族と寝食を共にしながら文化人類学的研究をおこなう。大学院修了後、世の中の開発のあり方について疑問を持ったことをきっかけにJ I C A青年海外協力隊に参加、アフリカのマラウイ共和国にて芸術教育アドバイザーを務める。帰国後はヘナ・アーティストとして活動しながら、中学校社会科教員として教育現場にも携わる。現在J-WAVEの平日早朝のラジオ番組JUST A LITTLE LOVIN’のナビゲーターを務めている。
これまで訪れた国は32カ国。アート、人類学、教育の分野を越えて、人々が世界と繋がり、多角的な視点から世界をまなざす「きっかけ」をつくる活動を行なっている。著書に「バイブス人類学」(WEBコラム)、書籍『令和GALSの社会学』(主婦の友社)など。
@chumyukino
@chumyukino
<長井さんが番組ナビゲーターを務める番組>
JUST A LITTLE LOVIN’
https://www.j-wave.co.jp/original/littlelovin/
番組公式 @JLL813_

撮影/長井萌々香 構成/田中希

(*) 開発途上国が抱えるさまざまな課題解決に向け、技術協力、有償資金協力、無償資金協力という3つの援助手法を一元的に手がけることで、より速く、より効率的に効果の高い援助を実施する機関。
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