月に一度、庭がマルシェに!
玉川学園で広がる、心あたたまるつながりの輪
更新日:2025.04.03

磐梨輝崇 さん・裕子 さん
緑に囲まれた玉川学園の静かな住宅街の一角で、月に一度開かれる『こだちの家マルシェ』。毎月第3日曜日の9時30分から12時30分まで、ご自宅の庭に建つ手作りの枕木小屋を中心に、新鮮な野菜やたまご、手作りの焼き菓子、ぬくもりのある雑貨が並びます。

このマルシェを主催するのは、玉川学園でリフォーム工房『bene vivere』を営む磐梨輝崇さんと、パートナーでインテリアコーディネーター・整理収納アドバイザーの裕子さんご夫妻。マルシェには暮らしを豊かにするお二人の想いが詰まった、あたたかな空間が広がります。
輝崇さん「『こだちの家マルシェ』は、2021年4月に第1回目を開催しました。ちょうどコロナ禍の時期で、どうしようかと迷いましたが、そのきっかけは2020年3月にたまご農家を営む友人が4トンものたまごを余らせてしまったことです。友人は当時、飲食店などの休業で、プロの料理人に評判のよかったたまごが次々と返品され困っていました。今まで小売業をしたことがなかったのですが、少しでも助けになれたらと思い、宅配の形で販売を始めたんです。1年続けた頃、やめようと思ったのですが、おいしいたまごだから定期的に食べたいという声が多く、もっとたくさんの人に知ってもらいたいとマルシェをやってみようと考えました。妻に相談し、賛同を得て、たまごのお客さんでもあった布小物の作家さんである友人に声をかけてみました。こうして、始まったのが『こだちの家マルシェ』です」

まるで絵本の中に迷い込んだかのよう
以来、『こだちの家マルシェ』は毎月開催され、2025年4月には49回目を迎えます。マルシェは毎回5組のレギュラーメンバーと一緒に運営しており、輝崇さんは、主にたまごや下小山田の里山で育った新鮮な有機無農薬野菜、全国各地のご縁がある友人たちがつくるこだわりの食材やお菓子の販売を担当。裕子さんはご自身が目利きした雑貨を販売し、小さい頃からの夢だった雑貨屋さんを始めました。また、使い勝手のいいがま口をはじめとする布小物やオーガニック素材を使った手作りお菓子、魚貝類をさばいて調理するワークショップなどは、仲間たちが心を込めて手がけています。
才能豊かな住人たちが
気軽に力を貸してくれるまち
裕子さん「たまたま近くに住んでいるお友だちが、『私も参加する』と言ってくれて、仲間がどんどん増えていきました。『おもしろいことをやっているね』と共感してくださる方や、同じ感性の持ち主が自然と集まり、人と人がつながって、マルシェはどんどん広がっています。『こういうことをやりたいのだけど』と声をかけると、すぐに『手伝うよ』と言ってくださる方が多く、そのクオリティがもう、お手伝いレベルじゃなくて(笑)。玉川学園エリアには、驚くほどの才能を持った人たちがふつうに暮らしていて、気軽に手を貸してくれるあたたかい人たちが多いんです」

磐梨さんご夫妻は、マルシェに来てくださる皆さんに新しいものを見ていただきたいという思いから、毎月1~2人のゲスト出店者さんをお迎えしています。さらに年に1回、地元でフルート教室を主宰するフルート奏者さんによるコンサートを開催されるなど、楽しみが広がっています。
輝崇さん「大切にしていることのひとつは、ご縁のある人やつながりのある人と一緒にやること。おいしかったから食べてもらいたい。それを食べたら『おいしかったよ』というようなコミュニケーションが生まれるような、そんなことを意識しています。売れそうだからとにかく買ってきて並べるということはしていません」
裕子さん「雑貨を仕入れるときも、ただ素敵だから皆さんに紹介したいという気持ちを大切にしています」


写真右は裕子さんの目利きで選んだ陶器
人と人とのつながりが
自然と広がるマルシェに
マルシェを通じて、地域とのつながりを深めてきたお二人。輝崇さんは、マルシェが買い物の場にとどまらず、お客様どうしが再会したり、マルシェに来ることで自然とつながりを感じられる場にしていきたいと語ります。
輝崇さん「僕は、小学校5年生のときに町田に引っ越してきました。大学生までは町田にいたのですが、地元にはあまり愛着がなかったんですよね。結婚後、数年して町田に戻り、リフォーム会社を始めたのがきっかけで、小学校の同級生から夏祭りに誘われ、一緒にやることになりました。それを機に少しずつ地域とのつながりができ、気づけば知り合いが増えていた。頑張って地域活動をするというよりは、自然に人と人がつながっていったんですね」
輝崇さん「この経験をもとに、『こだちの家マルシェ』では、普段あまり周りと接しない人も、ふらっと来てお茶を飲んだり、買い物をしながら自然に会話が始まったりするような場所を目指していました。今ではお客さんどうしがマルシェで『久しぶり!』と再会したり、楽しい時間を共有したり、ここに来ると楽しいなと思える場所になっています。月に一度、第3日曜日に定期開催しているのも、この日に行けば、必ずその場があると思ってもらいたいからという想いからです。大袈裟かもしれませんが、フランスのマルシェのように暮らしの中に自然と溶け込み、月に一度、そこに出かけるのが当たり前のような場所が自宅の庭でできたら楽しいなと思って」
満月の下でヨガを楽しんだことも!
心が落ち着くお気に入りの場所
磐梨さんご夫妻は、地元に対する愛着が深まり、町田の魅力についても語ってくれました。
輝崇さん「玉川学園前からひと駅行けば、何でも手に入る市街地があり、都心に行かなくてもいいくらい充実しています。でも、少し離れると豊かな自然が広がっていて、そのバランスが絶妙だと感じています。お気に入りの場所は、『武相荘』です。雰囲気が素敵で、おいしいものもあります。特に玉川学園エリアは文化人が多いですが、『武相荘』はそういった人たちに愛された場所だなと感じます。大事な人が町田に遊びに来てくれたときには、よくお連れするスポットでもあります」
裕子さん「町田の良さは、便利さと自然豊かな里山の風景が共存しているところだと感じています。私のお気に入りは、薬師池の西園です。カフェもあり、自然もあるし、マルシェもあり、さまざまな楽しみ方ができます。お友だちがヨガの先生をしていて、満月を愛でながら原っぱでヨガを楽しんだりしています」

そんなお二人が、町田のキャッチフレーズ「いいことふくらむまちだ」に添えてくれたのは、「つながり」でした。
「つながることでまちがよくなり、もっと楽しくふくらんでいくという意味で、『つながることで、いいことふくらむまちだ』がピンときています。『つながる』というのは、『こだちの家マルシェ』で、人と人がつながったり、人と物がつながったり、同じ時間を共有することによって新たなつながりが生まれたり、場とつながることでもあります。そうしたつながりがたくさんできることで、住んでいる人たちが楽しく過ごせ、地元がよくなり、町田がもっと素敵な場所になっていくのではないかと思っています」
PROFILE
磐梨輝崇さん小学校5年生のときに日野市から町田へ移り、玉川学園で育つ。大学卒業後、就職を機に町田を離れ、結婚後は平塚で生活。のちに実家のある玉川学園へ戻り、リフォーム会社「ベネ・ヴィレ」を設立。2021年4月に『こだちの家マルシェ』をスタートし、2025年5月には通算50回目の開催を迎える。
磐梨裕子さん
埼玉県出身。整理収納アドバイザー1級、インテリアコーディネーター、2級建築士、住宅収納スペシャリスト、空間デザイン心理士Ⓡ。自宅の庭づくりも担当し、季節の花を植えながら、美しい空間を演出している。
Information
こだちの家マルシェ
『こだちの家マルシェ』は、毎月第3日曜日の9時30分〜12時30分に定期的に開催中。ワンちゃん連れの来場もウェルカムとのことなので、お散歩がてら気軽に立ち寄ってみてください
TEL:042-721-8045(株式会社ベネ・ヴィベレ)
@kodachinoie
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