「まちだで好きを続ける」|町田市シティプロモーションサイト

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まちだでたのしむ

多様な個性が彩る、
和光大学の大学祭「異煌祭」
実行委員会のみなさんに聞きました!

更新日:2025.10.23

和光大学「異煌祭」実行委員のみなさん

「異質力で、輝く。」を掲げ、2026年に創立60周年を迎える和光大学。その自由で創造的な空気の中、2025年11月8日(土)・9日(日)の2日間にわたって、大学祭『異煌祭(いこうさい)』を開催します。今年のテーマは『彩(いろどり)』。どんなステージや展示が繰り広げられるのか、そして学生たちはどんな思いで準備を進めているのか。実行委員会のみなさんに準備の舞台裏やキャンパスへの思い、町田の印象について伺いました。

テーマ「彩」に込めた思いと、
学生たちが描く異煌祭のかたち

── 今年の大学祭のテーマやコンセプトを教えてください。

鶴見さん(以下、敬称略) テーマは『彩』です。虹彩の『彩』という字を使い、今年のテーマにしました。和光大学には個性の強い学生が多く、それぞれが自分らしい色を持っています。大学としても、「自分とは違う多様な人々と認め合い、対話し、共に高め合う」という考えのもと、一人ひとりの違いを力に育てる『異質力』という言葉を掲げています。十人十色のいろいろな色が集まり、ひとつの彩りになる。そんな思いを込めて、『彩』というテーマにしました。

── どんな企画が目玉ですか?

鶴見 個性豊かな企画がたくさんあります。その中でも特に注目なのが、異煌祭1日目(11月8日)に行うステージイベントです。今年はゲストとして、お笑い芸人のねづっちさんとハマカーンさんをお招きし、13時から公演を予定しています。それが一番の目玉になると思います。

── 出店や展示はどのあたりで行われるのですか?

鶴見 場所はいくつかありますが、メインは『和光銀座』と呼ばれる長い外廊下のスペースです。

新田さん(以下、敬称略) 『和光銀座』は、普段から学生がフリーマーケットをしたり、自分の作品や古本などを販売したりできる場所です。飲食を出す場合は大学に申請が必要ですが、それ以外はかなり自由。日常的に学生の活動が活発な場所で、異煌祭の日も『和光銀座』が一番賑わいます。

── どんな飲食店が出店する予定ですか?

久留さん(以下、敬称略) 一通りそろっていて、飲み物や軽食のほか、アルコールの販売も一部で許可しています(受付で年齢確認)。昨年はハンバーガーが大人気で、1日目で2日分の材料がなくなってしまい、2日目の朝に買い出しに行くほどでした(笑)。

鶴見 今年はクレープが楽しみです。昨年は出店がありませんでしたが、「やってみよう」という団体が増え、今年は2~3店舗が登場する予定です。甘いもの好きとして、今からとても期待しています。

実行委員長・鶴見壱さん(総合文化学科3年)

準備も議論も笑顔も。
実行委員たちの舞台裏

── 実行委員のみなさんはどんなお仕事をされているのですか?

鶴見 基本的には、異煌祭に参加する学生団体を開催までサポートするのが、実行委員長としての主な役割です。広報活動もその一部ですね。

佐藤さん(以下、敬称略) 僕は副委員長として、参加団体から提出される企画書の確認や管理を担当しています。屋台・ステージ・展示の3部門ごとに企画書を提出してもらい、安全面や内容の妥当性を審査します。また、生協さんや大学から借りる備品の手配や確認など、運営面のサポートも行っています。

久留 私も副委員長を務めています。実行委員独自の企画として、異煌祭当日は、大学内を巡りながらクイズに挑戦できる企画を準備中です。キャンパスのあちこちに問題を設置し、来場者に巡って楽しんでもらえるスタンプラリーのような形式になっています。

新田 僕は、広報を担当しています。主に外部への情報発信を中心に、SNSでの発信やホームページの立ち上げ・運営などを行っています。最近では、「説明会を行います」「防災訓練を実施します」といった内部向けの告知も含め、学内外に幅広く情報を届けるようにしています。

野上さん(以下、敬称略) 渉外班のリーダーとして、ゲストの選定や協賛企業とのやり取りを担当しています。予算の調整やスケジュール管理なども含めて、外部との橋渡しを担っています。実行委員会の中でも特に外とのつながりが多い役割です。

副委員長・久留遼万さん(総合文化学科4年)
副委員長・佐藤渉さん(総合文化学科3年)
渉外班リーダー・野上世成さん(経営学科3年)
新田朝春さん(人間科学科2年)

── 実行委員として活動する中で、チームの絆はどう深まっていきましたか?

鶴見 募集の時期(5月)には、昨年も関わってくれたメンバーや知り合いに声をかけて集まってもらいました。そのおかげで、もともと気心の知れた仲間が多く、和気あいあいとした雰囲気で活動できています。副委員長の二人が下の学年のメンバーとよく話してくれて、全体の空気をうまくつないでくれているのもありがたいですね。

久留 活動日には全員が同じ部屋に集まります。部門ごとに作業内容は異なりますが、一緒に過ごすことで自然と横のつながりが生まれます。他のチームの進捗も共有できるだけでなく、雑談の中から新しいアイデアが出ることもあります。

大学祭の新マスコット、カメレオンを背中にデザインした、実行委員のスタッフウェア。カメレオンのデザインは副委員長・佐藤さんによるもの
胸元には、異質力をテーマに、芸術学科の先輩が光をモチーフにデザインしたというロゴが配されています。

── 意見がぶつかることはありますか?

鶴見 もちろんあります(笑)。たとえば、実行委員会独自のクイズ企画でも、「スタンプラリーにしよう」「謎解きにしたい」「クイズを置くだけでいい」など、さまざまな意見が出ました。でも、みんな筋の通った考えを持っているので、対立というより建設的な議論になります。最終的には多数決でなく、納得いくまで話し合って決めるようにしています。

久留 そうですね。できるだけ全員が納得して進めたいという思いがあります。手順を段階的に分けて決めていくことで、意見のすり合わせがしやすいんです。

── やりがいや楽しさを感じる瞬間はどんなときですか? 

久留 自分は今年が初めての副委員長なので、まず、人と関わることそのものにやりがいを感じています。下の学年のメンバーと意見を交わすなかで、「この子、ようやく発言してくれた!」という瞬間があるとうれしいですね。もともと事務仕事や文章をまとめるのが好きなので、規約や書類を整えるような作業も性に合っています。得意分野を任せてもらえて、本当に楽しく取り組めています。

佐藤 昨年も実行委員を務めたのですが、やりがいを感じるのは、学祭が終わったあとに、各団体から「楽しかった」と言ってもらえたときです。終了後にアンケートを取り、評価や反省点を聞くのですが、「こういうところが良かったよ」と言われると、本当にうれしくなります。

新田 広報を担当しているので、「SNSにこういう投稿をしたらどうか」「このデザインに変えたらどうか」など、自分の考えたアイデアが形になっていく過程が楽しいです。デザインは、遠くから見たときの見やすさや文字の量など、ちょっとした工夫で印象が変わります。ポスターを作っていて、「伝わるデザインになった」と感じられるときに、やりがいを感じます。

野上 「どんなゲストを呼ぶか」「予算内でどう組むか」を考えるのは大変ですが、その分、決まったときの達成感があります。また、班のメンバーがそれぞれ自分の仕事を持ちながら、ポスターづくりや企画の提案にも積極的に関わってくれる。その一体感を感じられる瞬間が、本当に楽しいですね。

鶴見 やはり、当日に来場していただいたお客さんの楽しそうな顔を見たときや、参加した団体の方が喜んでいるのを見るとやってよかったなと思えます。

学内募集で選出されたキャラクターのカメレオンは、異煌祭の象徴。仲間を尊重しながら意見を交わす姿勢が、その彩りに込められています。

まち・自然・人の温かさ。
学生たちが感じる町田の魅力

── 大学生の皆さんにとって、町田はどんなまちですか?

久留 町田は、町田駅前の商業エリアのイメージが強いと思うのですが、少し歩くとすぐに住宅地や公園があります。都会と自然のバランスが絶妙なんです。映画を観たり買い物したり、都会的な遊びもできるし、少し離れればのんびり散歩もできる。「町田に行けば何でもできる」という印象です。町田は、どんな年代でも楽しめるまちで、中学生でも社会人でも、それぞれの過ごし方ができる。若者だけのまちではないところが、町田の魅力ですね。

鶴見 僕は高校3年間を町田で過ごしたので、とても馴染みがあります。町田駅前のどこに何があるかも、だいたいわかります(笑)。甘いものが好きで、先輩たちとよくスイーツ巡りをしていました。町田の魅力を一言で表すなら、「フレンドリー」です。まちの人がみんな温かくて、親しみやすい雰囲気があります。オープンキャンパススタッフとしても活動していますが、当日に案内係として鶴川駅前に立っていると、毎回「今日は何やってるの?」と声をかけてくれるおじいちゃんがいて、人情味のあるまちだなと思います。

佐藤 町田駅周辺にはゼミや大学祭の打ち上げなどで行くことが多いですね。飲食店が多く、集まりやすいまちだと思います。

新田 町田にはよく画材を買いに行きます。美術系の学生にとっては、とても便利なまちです。ストリートパフォーマンスを見かけることもあって、そういうカルチャーが根づいているところも好きですね。

野上 僕は生まれも育ちも町田です。幼稚園からずっとこのまちで、遊ぶのも働くのも町田。自然が多くて虫とりやスポーツもできるし、飲食店も多い。とにかく「何をするにも便利で居心地のいいまち」です。休日は町田ゼルビアの試合を観に行くこともあります。

町田で過ごす日々の中に、それぞれのキャンパスライフがある。まちでの過ごし方も感じ方も十人十色。

違いを認め合い、力に変える場所。
自由と個性が響き合う、異質力のキャンパス

── 皆さんが思う、和光大学のいいところを教えてください。

久留 先生たちがとてもフレンドリーで、真面目さと気楽さのバランスがとても良いところです。学生同士も気兼ねなく意見交換できる環境が整っています。

鶴見 個性を尊重してくれる大学です。『異質力』という言葉にも表れていますが、尖った人が多くても誰も否定せず、むしろおもしろがってくれる。先生も学生も、多様性を大事にしていると感じます。

佐藤 学科を超えて授業を受けられる『講義バイキング制度』が魅力です。僕は総合文化学科ですが、経済や経営、芸術など、他分野の学びにも自由に触れられます。

新田 主体性を尊重してくれるところですね。本当にやりたい気持ちがあれば「やってみよう」と後押ししてくれる。ふだんから自由に活動している和光銀座や、学生が自分たちで部室棟を管理していたり、自由度がとても高いです。

野上 みんながフレンドリーで、自分の個性を活かせる。やりたいことを実現できる環境が整っている、本当に居心地のいい大学です。

――最後に、『異煌祭』に向けてメッセージをお願いします。

鶴見 実行委員として、町田市のロゴマーク「いいことふくらむまちだ」に添えたい言葉は『異煌祭』です。「異煌祭で、いいことふくらむまちだ」。地域の方々ともつながりが生まれるし、和光大学の学生同士の輪も広がる。そんな交流の場になればうれしいです。

今年の異煌祭は、本当にさまざまな学生がそれぞれの個性を生かして作り上げています。ボルダリングの体験コーナーやノンアルカクテル、クレープなど、思いがけない企画もたくさんあります。「こんなこともやってるんだ!」と驚いてもらえると思うので、ぜひ遊びに来てください!

Information
2025年度 和光大学『異煌祭』
2025年11月8日(土)11:00〜17:00
(お笑いライブ ハマカーン ねづっち 13:00〜14:00)
2025年11月9日(日)11:00〜18:00

大学HP https://www.wako.ac.jp/news/2025/10/118-9-2025.html
大学祭HP(大学祭実行委員会運営) https://fes214.wixsite.com/wako-fes
@Wako_gakusai
@wako.gakusai
撮影/上樂博之 取材・文/小山まゆみ
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