「まちだで好きを続ける」|町田市シティプロモーションサイト

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まちだでたのしむ

町田を盛り上げたい仲間が
繋がってバンドを結成。
愛する町田を紹介する媒体になりたい

更新日:2023.09.21

町田出港バンド

お囃子を思わせる篠笛にチンドン太鼓の鐘とアコーディオン、ギター、ベース、ドラムの音が交じり合い、見ている人を巻き込みながら、お祭りのような楽しさで場を盛り上げる“町田出港バンド”。メンバーのみなさんは、それぞれが町田にゆかりがあり、町田を愛する町田っ子たちで結成されています。主な活動場所は、市内の商店街や町内会の盆踊り大会などのイベント。これまで「小野路やまいち」や町田薬師池公園四季彩の杜西園で行われる「おくまちいち」にも出演。木曽団地の居酒屋で出会った2つのバンドが意気投合し、2016年の結成当時は5名でスタートした“町田出港バンド”ですが、地元を盛り上げたい人と人とがどんどんと繋がって、現在は総勢10名の大所帯になっています。チンドン太鼓やギター、ボーカル、獅子舞担当の中村秀正さん、篠笛の井上裕太さん、アコーディオンのChakaさんにお話を聞きました。

「僕ら以外のメンバーには、チンドン太鼓の古山、ボーカルの須田、三線の田井、パーカッションとドラムの三本杉、ベースの池田、パーカッションのヒロシ、ジャグリングダンサーのポットちゃんがいます。僕らは“自由出席制“と呼んでいるんですけど、それぞれ仕事があったり、別のバンドで活動しているメンバーも多いので、基本的にはそのときに集まった人数で、現場に“出港”しています。最小だと3人。最大だと10人。今日のインタビューも最小の3人出港です(笑)。それぐらいの幅があります。それに、『今日はこのメンバーだから自分が打楽器を担当するね』とか、『今日は獅子舞をやるね』とか、楽器の担当もその日のメンバーで決めています。よく言えばみんながマルチプレーヤー。実際は貧乏ヒマなしで、休む間もなく、笛をやったら次は太鼓をやるという、なんでも屋(笑)」(中村さん)

こういう思いを届けたい、そのために俺はこのスタイルで、バンドのスタイルはこれだ! と決まっていると、バンドを続けていくうえで難しいことが出てくるかもしれません。けれども、“町田出港バンド”の大きな目的は、場のにぎやかし。

「メンバーみんなの個性を混ぜ、来てくれた皆さんに楽しんでいただけることが本望なので、バンドスタイルとしては珍しいかもしれませんが、雑多なおいしい闇鍋をみんなでおいしくいただく感じです(笑)」(Chakaさん)。

「“町田出港バンド”の歌とパートだけがあり、それを誰かがやる。そういうバンドでいいと思っているんです。僕らはまず自分たちが楽しむことが大前提。みんなでワチャワチャ楽しんで、見ている人を巻き込んで楽しむ。同じ阿保なら踊らなにゃ損々!ですから。バンド名については、町田の地元民や縁がある人で結成されているのがミソなので、絶対“町田”を入れたかった。それから“バンド”も。あとはやっぱり景気よくいきたいということで、港を出るときに威勢がよくて響きもいい、『いざ出港!』から命名しています。告知のときに「今日は5人で出港です!」などと言っていますが、意外と内弁慶で、町田からは出港していませんけど(笑)」(中村さん)

バンドの演奏には、獅子舞も必ず登場。見にきた方たちの頭を噛んで厄払い。来場者の間を練り歩きながら場を盛り上げます。「小さい子たちは怖くて泣いちゃうんですけどね(笑)」(中村さん)。Chakaさんの娘さん・ひなたちゃんも撮影に協力してくれました。

町田はポジション的に唯一無二。
一度住んだら、離れられない

「僕は高知県の出身で、桜美林大学に進学して以来、町田の住民です。住んでいる年数は町田が一番長くなりました。町田のまちなかにはけっこう何でも揃っていて、少し離れると里山みたいな自然もある。そのバランスと規模感が絶妙で、住んでみると本当に居心地がいい。市町村歌“町田音頭”(※)の歌詞には、『はなの武蔵野 扇に描けば ここは要と』と、これまたいいことが書いてあります。東京を扇に例えたら、町田は要、なんですよ!ポジション的なところで、町田は唯一無二の場所。友人や妻もそうですが、もともと町田に住んでいる人って、町田から出ないんですよね(笑)。“町田出港バンド” のオリジナル曲、“勝手に町田音頭”のなかに『隅っこやろうと言われても、私はここから離れません』」という歌詞があって、町田への思いはまさにこれ。『町田? ああ、神奈川ね』といじられることもありますが、何を言われても、いじられても、私はここから離れない。住み続けるぞ、町田!です(笑)」(中村さん)。

町田出港バンドから
ふくらんで、広がっていく

町田出港バンドのオリジナル曲には、“勝手に町田音頭”のほかに、歌詞に町田の地名が登場する“町田出港節”や“ダバダ火振り節”、“宴の集い”などがあります。“町田出港節”には『神奈中が入り交じる天下の東京』といった歌詞もありますが、地元愛たっぷりのいじりに、市民のみなさんもノリよく笑ってくれるのだとか。

「先日、小野路で盆踊りの生演奏をさせていただいたのですが、観客のみなさんとものすごい一体感を感じて、演奏しながら泣きそうになりました。やぐらの上では練習を積んだ踊り手さんたちが踊っていて、ギャラリーの人たちもわあっと集まってきて、踊り出して。そのときの高揚感がすごくよかったので、観客のみなさんと演奏する僕たちが、より一層、混じり合っていけるステージを作っていけたらと思っています。『出逢いは財産、音楽がくれたものは人との繋がり』というメンバーのChakaは、その繋がりから鶴川団地セントラル商店街に“EGG REC DEPARTMENT”という店を出すことになりました。1階が音楽などの多目的スペースで、2階は町田に来る人が泊まれる民泊にする予定です。農家をやっている僕と田井は、地場産の小麦を作ることにしています。“町田出港バンド”のメンバー一人ひとりから、人との繋がりがふくらんで、多方面に広がっていく。最高ですね!チンドン太鼓は、もともとお店やイベントの宣伝に使われていた日本の伝統楽器。バンドとしては、メンバー自身の活動も積極的に公開しながら、愛する町田を紹介する媒体になれればいいなと思っています」(中村さん)

昔は商店街の売り出しのときの盛り上げ役として、町田市内でも見かけていたチンドン屋。鐘の“チン”、太鼓の“ドン”がセットになって音を出すから“チンドン屋”。
Chakaさんは、妊娠中も出産後もすぐライブをしていたそう。「前にアコーディオン、後ろに赤ん坊を背負って(笑)。ライブを重ねるたびに、ステッカーが増えるのが嬉しいんです。そしてこのアコーディオンを鳴らすわけですから。重みがあります」。
中村さんはダバダ火振の瓶を叩き、打楽器として使っている。「高知県出身なので、地元の焼酎の宣伝大使です(笑)」
このバンドでは篠笛、締め太鼓も井上さんの担当。「お祭りが大好きで、地元の横浜のお祭りだけじゃなく、全国の祭りへ、とにかく参加せずにはいられない」と全国を飛び回っているそう。ハンドパンという楽器奏者としての活動も。
@yuta_handpan_0807
2023年春に行われた「小野路やまいち」でのライブ。残念ながらこのクラフト市は今年で最後だったが、9月30日、10月1日に行われる鶴川団地のお祭りに出演予定。
Chakaさんのお店。人と音が交わる小さな複合施設&活動拠点が“EGG REC DEPARTMENT”のコンセプト。
2023年9月オープン。 @egg_rec_department
PROFILE
地元・町田を盛り上げたい仲間が集まり、2016年に結成されたお祭り系バンド。獅子舞やひょっとこを引き連れて、地域のイベントや盆踊りに“出港”。日本各地の民謡やオリジナルの町田の唄で楽しく盛り上げ、その場にいる老若男女たちを巻き込んで踊らせている。
@machida_shukkouband
https://www.facebook.com/machida.voyage/
@EIke0511s54
※町田市制5周年を記念して、1963年に“町田市歌”と“町田音頭”の2曲が制作された。

撮影/黒澤俊宏 取材・文/小山まゆみ 構成/田中希 取材協力/梅田日香里(イベントフォト)、鶴川団地セントラル商店街  @central_1969
Information
●9月30日(土)、10月1日(日)鶴川団地祭りが開催。30日(土)午後5時頃、町田出港バンドも出演します!詳しくは鶴川団地セントラル商店街central_1969 でも情報発信。
●10月1日(日)「まちだ小野路フェスタ~里山交流館10周年記念~」のステージに町田出港バンドが出演!(12:30~13:00予定)小野路宿里山交流館10周年を記念し、開催される「まちだ小野路宿フェスタ」は、野菜市や模擬店、ステージなどが楽しめるイベントです。

  ▼詳細はこちら
https://www.city.machida.tokyo.jp/kanko/miru_aso/satoyamakoryukan/kouryukan_event.html
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