「まちだで好きを続ける」|町田市シティプロモーションサイト

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まちだでたのしむ

体を動かして、声を出して
表現することでストレス発散
生きやすくなってくれたらって思って活動してます

更新日:2024.02.22

アマタメ企画 田之上亜季さん(右)&高橋真悠さん(左)

映画やミュージカルの裏方をやっていた姉と、俳優として活動している妹が、町田市内で大人も子ども楽しもう!というエンタメワークショップを開いています。アマタメ企画って何?どういう活動? 詳しくお話を聞いてきました。

亜季さんと真悠さんの姉妹は、宮城県塩釜市の出身。小さな頃から、演劇やミュージカル、映画などが好きな姉妹で、姉の亜季さんは、短大卒業後に映画業界の裏方に飛び込み上京。妹の真悠さんは、歌とダンスを小さい頃からやっていて、中学1年生のときに映画『西の魔女が死んだ』の主演に抜擢され、それ以来演技の楽しさに目覚めて今でも続けていると言います。まずはそんな2人がどんな活動をしてきたのかをお伺いしました。

田之上亜季さん(以下亜季さん)「映画は元から好きではあったんですが、どうやってその道に行くかも分からなかったので、半ばあきらめてたんです。地方に住んでるっていうこともあったし。でも、映画『るろうに剣心』の1作目を見たときに、えらく感動してやっぱり映画作りって良さそうー!って思ったんです。それからすぐに、その映画の特殊効果、技術をやっている方のブログを探して、メッセージ送ったんです。そうしたら、現場を見学してみる?って言われて宮城から行きました。それが第一歩でしたね。そこで “るろうに剣心”の2作目が始まるからやってみる?って誘われて、本格的に裏方の道へ。見た方はわかると思うんですが、るろうに剣心ってモヤがかかっているシーンがとっても多くて、当時の親方が開発した、すぐにスモークを出せる専門の機械を使っています」。

2作目、3作目と経験を積んだら、小さいカットのスモークを1人で任されるまでに。その後、映画の特殊効果の仕事を離れ、劇団四季の舞台監督部で働き始めた亜季さん。“ライオンキング”“オペラ座の怪人”の本番業務(本番のときに幕を開けたり舞台装置を動かしたりする仕事)を3年担当しました。公演期間中はお休みが少なく、月2日ほどの休みで、本番業務はなかなかハードワークだったこともあって、年齢のことや、妊娠のことも考えてで舞台に関わる仕事から離れ、子育てフェーズに突入。しばらくは町田での子育てを楽しんでいました。しかし、下の子が生まれてしばらくしてから、自分の中でやりたいことを見つめ直す機会があったと言います。

亜季さん「やっぱりエンタメが好きで、みんなで何かを作り上げることが好きって改めて思ったんですね。いつか、やりたいって頭の中にはずーっと思っていたことを、今だ!って一歩踏み出すことに決めました」

高橋真悠さん(以下真悠さん)「私も小さい頃から、歌やダンスを習っていて、地元では人前で何かパフォーマンスをすることをしていました。映画に出たときは親元を離れて、合宿状態で撮影していたんです。その時小さかったですが、楽しかった記憶しかなくて。やっぱりその経験が大きくて、演技を続けたいと、上京して『無名塾』で演技を学びながら、演じる生活をしていましたし、何かやるなら姉と、という思いは一緒でした」。

思い返せば、宮城にいた頃にも亜季さんは“何かやるなら絶対真悠とやりたいね”と、2人で話していたそう。結婚を機に、町田に住むことになった亜季さんの地元を拠点にして、“アマチュアのエンターテイメントを楽しむ=アマタメ”を企画するユニットとして、2022年に活動を開始。最初は、ミュージカルダンスのワークョップを企画しました。

亜季さん「私は企画、運営する側で、真悠は表現の講師ができるんですが、ミュージカルダンスは企画したはいいけれど、先生を探さねばということに。そうしたら娘のバレエ教室を探しているときに、劇団四季出身で、町田で子ども向けのバレエダンスを教えている旗本千都(はたもとちさと)さんという方がいるのを知って、すぐさまご連絡しました」

お互い四季出身ということでご快諾。記念すべきアマタメ企画1回目のミュージカルダンスワークショップの講師を依頼することに。それからずっとお願いしているのだそう。旗本さんご自身も、『L A U G H〜顔晴れKAOBARE〜』というベビーやママのためのダンスクラスを立ち上げていて、市内で活動する仲間でもあります。

真悠さん「私も演技、表現を教える資格をとるために勉強を始めました。演技がもたらすよさって自分では実感しているんですが、それを誰かに伝えるためのより良い方法を知りたいって思ったんです」

アマタメ企画としては、ワークショップを定期的に開催しながら、学校で子どもたちに演技や表現のワークショップをやりたいと、声をかけ続けていたらついに、小学校、中学校に招かれることが決定。

ミュージカルの振り付けを楽しむことができるワークショップ。
2023年の市役所で開催された「まちカフェ!」という市民団体などが参加するイベントで、ミュージカルダンスのワークショップを開催。
市内の小学校での表現のワークショップの様子。

亜季さん「コロナ禍でのマスク生活もあって、小中学生って、大きな声を出すことに抵抗があるようになってしまったんですって。それもあって、自分を出す、感情を出すっていうのが難しいと、表現のワークショップをご依頼してくれた学校の先生方おっしゃっていました。演じることで、日常生活で感じる、負の感情を発散することってできるんですよね」

真悠さん「ただ声を出すだけでもいいんです。たくさんの方が、お芝居を通して、ストレス発散ってできるよ、とか、大きな言い方になってしまいますが、生きやすくなってくれたらって気持ちで活動しています」

亜季さん、真悠さんの大きな夢は、地域の人たちでオリジナルミュージカルを作りあげて、上演すること。2人の行動力で、いつか実現するのが楽しみです!

アマタメ企画
”劇団四季”舞台監督部出身の田之上亜季さん(姉)と、役者・仲代達矢が主宰する”無名塾”出身の高橋真悠さん(妹)の姉妹ユニット。ダンスや歌、お芝居が大好きな2人が、表現活動を通して誰もが楽しくなるような、ワークショップを開催。「大人も子どもも生きることが楽しいと思える社会の実現」をテーマに、町田を拠点に活動中。
3月16日(土)に『初心者でも楽しめる演劇と身体表現の体験会』を開催。現役俳優の真悠さんに、教えてもらえます! 詳しくはInstagramに!
@amatamekikaku
@amatame_kikaku
撮影/金子怜史 取材・文/田中希
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