「まちだで好きを続ける」|町田市シティプロモーションサイト

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まちだではたらく

遊びの中で自然や社会との
関わりを楽しめる環境がある。
近隣のみなさんのあたたかさにも感動!

更新日:2024.6.20

成瀬くりの家保育園 保育士 橋本 梨沙さん しぜんの国保育園 保育士 高原 潤さん

「子どもから広がるまちの寄り合いの場」をコンセプトにした成瀬の『成瀬くりの家保育園』と、「子どもと大人が自然に関わる居心地のいい村を作っていきたい」という思いのもと運営されている、忠生の『しぜんの国保育園』。どちらの保育園も子どもたちの健やかな成長と地域社会のつながりを大切に、豊かな自然環境の中で暮らしています。『成瀬くりの家保育園』の保育士・橋本梨沙さんと、『しぜんの国保育園』の保育士・高原潤さんに、町田で働くことについての思いや園の環境のことなどをインタビューしました。

保育士という仕事との
運命的な出会い

── はじめに、保育士さんを目指したきっかけを教えてください。

橋本さん(以下、敬称略) 私の場合、中学生のときの職場体験でなんとなく保育園を選んだことが、保育士という仕事との運命的な出会いになりました。中学と高校で5回ほど職場体験をしましたが、なぜかいつも保育園ばかり選んでいたのです(笑)。私には5歳年下の弟がいますが、特別に世話好きだったわけでもありません。それでも、高校生の頃から自然と「自分は保育士になるのだろうな」と感じ、その思いを抱きながらここまで来ました。

高原さん(以下、敬称略) 僕は三兄弟の末っ子で、ずっと弟が欲しいと思いながら育ちました。もともと年下の子と関わることが好きだったのですが、中学生のときに従兄弟が生まれ、弟のような存在ができたことがすごくうれしくて、お世話をしたり、遊んだり。僕は新潟県の出身で、当時は新潟に住んでいたのですが、ちょうどその頃、隣に2歳と3歳の年子のきょうだいがいる家族が引っ越してきたため、その子たちを連れて、一緒に公園で遊ぶこともよくありました。高校生になって、進路を決める際、振り返ると、子どもと関わってきた時間が長くて、楽しかったなと思い、保育士を目指すことを決断。赤ちゃんだった従兄弟も今では中学生になりましたが、僕が地元に帰ると、今も兄弟のように一緒に遊んでいます。

── 保育園を選ぶときに、どのようなことを重視しましたか。

橋本 実は『成瀬くりの家保育園』には実習生として、2回ほどお世話になったことがあります。当時の園長先生から「いろいろな保育園がいっぱいあるから、ほかの園も見ておいで」とすすめられ、さまざまなジャンルの保育園や幼稚園を見学しました。私は、子どもたちに寄り添う保育や、子どもを大切にした保育をしているかどうかを基準に園選びをしたのですが、子どもに寄り添う大人の姿があるのは、やはり実習でお世話になった『成瀬くりの家保育園』しかないと感じ、最終的にこの園を選びました。 『成瀬くりの家保育園』は、家のようなあたたかい雰囲気のイメージで作られています。建物の雰囲気もとても気に入っていますし、自然に囲まれている点も魅力です。成瀬の閑静な住宅街の中にあり、ガヤガヤしていない環境も決め手のひとつになりました。

木のぬくもりがあふれる『成瀬くりの家保育園』の園舎内には、やさしい自然光が降り注ぎます。

高原 保育園選びをしていたときに、たまたまテレビの番組で『しぜんの国保育園』と園長の美和さんが紹介されているのを見たのが、僕にとっての運命的な出会いとなりました。園が大切にしていることや、園舎の雰囲気、子どもたちの”今”を大切にし、彼らが楽しいことをその日の保育活動に取り入れていること。そのすべてに衝撃を受けたんですよね。それは、実習で訪れた保育園とも、僕が通っていた保育園ともまったく異なります。「こんな保育園があるんだ!」とビビっとくるものがあって、それ以来、目指す就職先は『しぜんの国保育園』一択。親にも「ほかの保育園はありえない。僕はここに行くから」と宣言したほどです。

── 実際に保育士さんとして働いてみて、いかがですか。

橋本 最初は思いどおりにいかないこともたくさんありましたが、自分ではどうすることもできなかったもどかしさも、次第に乗り越えられるようになりました。5~6年目ぐらいからは、保育のおもしろさや楽しさに気づけるようになったかなと思います。

高原 想像していたとおりで、すごく楽しいなと思いました。社会人1年目の頃は迷惑をおかけすることもあったと思いますが、今は子どもたちと自分の気持ちを織り交ぜながら、楽しい毎日を過ごしています。

自然や生き物とのふれあいを通じて、
豊かな心を育てる

── 園の環境について、いいなと思う点はどんなところですか。

橋本 まずひとつ『成瀬くりの家保育園』の園庭には、実りのある木がたくさんあることです。この園で8年ほど過ごしていますが、去年初めてレモンの木のありかを知って、こんなところにあったんだと新発見した気分でした。ほかにもブドウ、ナツメ、ビワ、柿、栗、ミカン、姫リンゴなどの木があります。季節が訪れると、みんなでミカンを食べたり、給食のデザートとして楽しんだり、キッチンの先生たちがジャムにしてくれたりします。ある年は「ブドウをゼリーにしたらおいしいと思う!」と提案した子がいて、みんなでブドウゼリーを作りました。 また、園庭には畑もあり、各クラスでそれぞれ好きなものを育てています。年長児クラスの担任をしていた昨年は、家庭菜園では難しいといわれているメロン作りに挑戦しました。植えた瞬間から虫が大量に集まって、葉っぱが穴だらけになってしまいましたが、最終的には網目のない小さなメロンが収穫できました。味はキュウリに近かったと思うのですが、子どもたちは「すごく甘い!」と言って、大喜び(笑)。悪戦苦闘しながらメロンを育てた経験が、メロンの味をさらにおいしくさせたのかもしれません。

畑に植える野菜や果物は子どもたちと相談して決めるそう。

高原 『しぜんの国保育園』の園庭も緑豊かです。園庭の中央には『ひびき山』という築山があり、そこに登って遊んだり、築山のまわりを走ったり……。レモンや桃など、実のなる木もあります。春は桜の木の下でランチを楽しむことができます。

『しぜんの国保育園』のひびき山

また、園にはたくさんの生き物がいて、春には子どもたちと一緒にヒツジの「めぇちゃん」の毛刈りをしました。羊毛でぬいぐるみを作り、キーホルダーにしよう! と話し合い、いまトライしているところです。

園舎には建築、アトリエ、ラボ、図書、ロールプレイ、音楽の6つのテーマに分かれた部屋があり、午前中は好きな部屋に行って、異年齢が集まる縦割り保育で過ごしています。日々の暮らしの中で、子どもたちが自分で選択して遊べるのは、その子の興味を深めることができるすてきな環境だと思います。

誰もが落ち着ける場所が集まったまちが
町田なのかもしれない

── お二人が思う、町田のよさをお聞かせください。

橋本 子どもたちと散歩に出かけると、「がんばってるね」「行ってらっしゃい」などと声をかけてくださる方がたくさんいました。ある年の焼き芋大会では、近隣の方が焚き火のお手伝いをしてくださいました。本当に心があたたかい方ばかりだと思います。 町田ではシバヒロで行われる子ども向けのイベントやビールフェス、沖縄のエイサーなども盛り上がりますよね。薬師池の雰囲気も好きですし、自然豊かな公園がたくさんあり、子育てしやすいまちだなと感じています。

高原 橋本さんがお話ししたとおり、『しぜんの国保育園』がある忠生でも、近隣の方々が本当にあたたかいんですよね。例えば、「ラーメンを食べたい」というまち歩きの企画があったとき、実際にラーメン店に行って、味見をさせていただいたことがありました。子どもたちがやりたいという願いに、地域のみなさんが協力してくださる姿には、本当に感動しました。子どもたちが遊びの中で自然や社会との関わりを楽しみ、それが日常のさまざまな活動や学びに繋がっていくというのでしょうか。しかも園の中だけではなく、地域全体に巻き起こっているのは、本当に素晴らしいことだと感じます。

── お二人とも町田市民だそうですが、住み心地はいかがですか。

橋本 町田駅に行けば、なんでも揃うので便利だなと思います。歩いて行ける場所に自然豊かな公園もあれば、おしゃれなカフェもあり、住みやすいまちだと思いますね。私自身、北海道をはじめ、いろいろな土地で暮らした経験がありますが、そういう人たちにとっても、どこか身近に感じられる場所が、町田にはあるのではないかなと思います。緑が豊かな土地に住んでいた人にも暮らしやすいまちだと思いますし、少しガヤガヤしているほうが安心する人も町田は落ち着けると思います。みんなが落ち着ける場所が集まったまちが町田なのかもしれません。

高原 自然が豊かなところと、町田駅に行けば何でも揃うところがすごくいいと思います。生まれ育った新潟と似たのどかな雰囲気が自分としても心地いいですし、それでいて、都会的な面もあるので、新潟に帰ったときにちょっと東京の人っぽく振る舞うこともできる(笑)。住みやすさと居心地のよさが両立した、自慢できるまちだなと思っています。 また、どこの場所でも、どこの店員さんも、あたたかく接してくれる人柄の良さを感じます。町田はただ働くだけではなくて、心のあたたかさがにじみ出るような働き方をしている人が多いと感じるので、仕事がより充実したものになり、一緒に働くのも楽しいだろうなと思います。

── 今後の目標などを教えてください。

橋本 季節の移り変わりやぬくもり、気温、音、香りなど、ふとした瞬間に五感を通じて感じ取った保育園時代の日々が、ほっとするような楽しい思い出として心に残るよう、子どもたちと過ごしていきたいと思っています。

高原 居心地のいい場所で安心できる時間を過ごしながら、『これをやってみよう!』と挑戦したくなるような、心が動き出すような保育を、子どもたちと一緒に作り上げていけたらなと思っています。

── 最後に、町田で盛り上がって欲しいことがあれば、お聞かせください。

橋本 イベントを楽しんでいる人たちの姿を見るのが好きなので、道路を封鎖するような大きなイベントをたくさん開催して欲しいと思います!

高原 小さい頃から、アルビレックス新潟の試合を見に行って、応援していました。そのときの熱狂は今も心に深く刻まれています。町田ゼルビアを応援している子どもたちにも同じような経験をして欲しいです!


PROFILE
橋本 梨沙さん
成瀬くりの家保育園保育士。2017年入職。中学生までは札幌で育ち、高校生から神奈川。現在は町田市在住。休日は家でゆっくり過ごすのが好きなインドア派。料理が好きで、一日中、料理を作ることもあるそう。

高原 潤さん
しぜんの国保育園保育士。2020年入職。新潟生まれ、新潟育ち。しぜんの国保育園に入職したのを機に、町田市民に。休日は家でゴロゴロしたり、近くを散歩したり、走ったり、思いつきで北海道や九州へ出かけることも。

社会福祉法人 東香会 成瀬くりの家保育園
TEL:042-710-8177
住所:町田市成瀬1-5-1
HP:https://toukoukai.org/hoiku/kuri/
@kuri_no_ie_hoikuen

社会福祉法人 東香会 しぜんの国保育園
TEL:042-793-4169
住所:町田市忠生2-5-3
HP:https://toukoukai.org/hoiku/small-village/
@smallvillage_sizennokuni
INFORMATION
保護者とお子さんが保育園に立ち寄れる「子育てひろば」の情報
https://sizen-no-kuni.net/media/category/hiroba/

入職希望者向けリクルート情報
https://toukoukai.org/recruit/
撮影/上樂博之 取材・文/小山まゆみ
撮影協力/社会福祉法人 東香会(成瀬くりの家保育園) 
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